不動産投資では「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2つの方法から収益を得ることができます。
この2つはそれぞれ利益の上げ方が異なるため、
今回はインカムゲインとキャピタルゲインの意味とその違いについて解説していきます。
インカムゲインとは?
不動産におけるインカムゲインとは、不動産を保有していることで得ることができる家賃収入のことです。
インカム(income)には定期的な収入、所得といった意味があり株式投資などでは配当に当たります。
定期的に得られる利益は大きな額ではないですが、安定して利益を得ることが可能です。
投資元本が減りづらく、損失を被りづらいという安全性や、物件を保有している間は毎月家賃を得られるという安定性などの特徴があります。
不動産投資においては、毎月の家賃収入がインカムゲインとなります。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインは、保有資産を売買することで得ることができる売買益のことです。
キャピタル(captital)には、資本、資金、元金といった意味があり、
不動産投資においては、物件購入時の価格よりも高く売却することで得られる利益のことを指します。
大きな利益を得ることが出来ますが、投資元本自体が減るため損失が生じるリスクもあることを頭に入れておきましょう。
また、短期間で売買を行う場合は高い税金がかかってしまうため、利益が残らない可能性もあります。
また、キャピタルゲインの税率は短期(5年未満)か長期(5年以上)かで大きく異なり、
短期所有(5年未満)では税率39.63%、長期所有(5年以上)だと税率20.315%となります。
※売却した年の1月1日を起算日として短期譲渡の場合5年未満、長期譲渡の場合5年を超えるものとして計算されます。
まとめ
キャピタルゲイン狙いの不動産投資は、得られるリターンも大きいですが
将来的な価格変動は誰にも予測ができないためリスクが高いと言えます。
売却時には仲介手数料などもかかるため、少し売却益が出ただけでは、トータルで考えると利益が残らないことも十分あり得ます。
そのため不動産投資においては毎月安定して得ることができる家賃収入(インカムゲイン)を中心に投資戦略を立てていくのが固い投資だと言えるでしょう。
賃料収入は大きく変動することは考えにくく将来的な下落の予測なども計画しやすいです。
安定して収入が得られる物件選びや投資計画を立てることが大切です。